3Dプリンタールアーその1 SP〇slim80もどき

20200312追記 浮力について

 

いろいろモデリングはしてるけど、とりあえずうまく出力するための設定の練習用にルアー作成。

出力ルアー

大きすぎると出力するだけで、結構時間掛かるから、比較的小型でなおかつ今欲しいルアーでことで、どこかのFCLで見たことがあるようなルアーの○PPSLIM80もどきに決定(笑)

練習がてらにモデリングはすでにしてた。

 

内部構造・素材

ルアーサイズ、使用目的を考えて、今回はエイト環で作成。たぶん当分は貫通仕様にはせず、エイト環、自作手曲げワイヤーでいく予定。ワイヤーは木で作ってる時に散々曲げたけど、硬さによるけど精度を出すのが難しいから、それを作った物に合うように曲げるとか考えるだけで泣きそう。

本体の強度さえあれば、貫通じゃなくても大丈夫じゃないかなあって気持ちはあるから、これから探っていく予定。

実際、コーティング後にエイト環を引っ張ってみたけど、直線強度は10キロを超えた。本体素材やエイト環大きさが変わったら、また値が変わるとは思う。限界強度は途中で引っ張るのを止めたから不明だけど、このクラスのルアーとしての強度は十分じゃないかなあ。直線強度プラスねじれに対する耐性、本体強度を形状や補強で補えるようにしてみよ。

 

素材はPLA。ABSが耐熱、削りやすさとかいいんだと思うけど、とりあえず3Dプリンタ出力が容易な素材で練習して、のちのちABSでベストな設定を探していく予定。出力前に設定で心が折れたくないっていう気持ちもある(笑)

 

出力

CURAでいろいろ設定して、早速出力。この大きさぐらいなら、だいたい1時間ぐらいで完成。木の手削りに比べたら、ほんと楽。

接着・コーティング

エイト環、重り入れて、接着剤で張り付けて、形は荒完成。

防水処理として、軽くコーティング。張り合わせの継ぎ目以外に気泡が出る箇所があったので、出力しただけの状態だけでは、完全に防水できてない事を確認できた。たぶん形状、出力向き、積層厚さによっては、防水できるとは思う。

 

塗装

久しぶりのエアブラシの練習がてらに塗装。

目標はブルーバックチャートヘッド。目はペイントアイでとぼけた感じ。

口をピンクで塗る時に、ピンクがちょっと溢れたり、腹のホワイトが雑だったり、下地処理が足りなくて積層跡があったりと、荒だらけだけど、何とか完成(笑)塗装強度を考えない適当な塗装なら、気楽だと実感。

いちお、投げる気になる形にはなった。(写真は使った後で、もうぼろい)

 

とりあえず完成

ただ、最初コーティングした時に水に浮かべてわかってたけど、フローティングの予定だったけど、これはシンキング。最初はオモリ無しのブランクを作って浮力を計ってから、オモリの重さを決めた方がいい(当たり前)

形状・ウエイト位置的に、留まらせ系シンペンとして使ってみたかったけど、なんかジャークベイトのような感じに(笑)

 

今回作ってみて、予想より浮力が無いなあと思った。シェルや補強に厚みを持たせ過ぎたって思ってる。大きさに応じた厚みや補強をしていった方がいいかも。

 

浮力について

モデリング中にボディをシェル化する前に、プロパティで体積を調べる。

そして、

浮力=体積×1030kg/m3

で計算。

 

その後に、ボディ内部まですべて作り終えた後に、プロパティでボディマテリアルをABSに変更。そしてボディ重量を調べる。

浮力ーボディ重量=余剰浮力でウエイトを決める。

 

造形した後に、ボディの浮力を水に浮かべて地道に調べようと思ってた。アナログ人間すぎた(笑)

 

 

 

 

3Dプリンターでルアーづくり

202212 追記

ANYCUBIC MEGA-S 現在まで大きなトラブルなく使用中。PLA、ABS共に問題なし。

ビルドプレートの水平・定着、フィラメント状態さえちゃんとしていれば、そこまでいじることなく印刷可能。

剥がれ防止にビルドプレートに3Mシート貼ったりしたけど、結局シートなしでスティックのりが一番定着する。ABS、囲いなしでも問題なし。造形物は囲ったほうがきれいになるとは思う。

3年間ABS-5巻き使用してから、ホットエンドパーツ交換。明らかに出るのがスムーズになったので、もう少し頻度が挙げてもいいかも。エクストルーダーも同タイミングで交換。古いPLA使ったらパキパキ折れて、エクストルーダー開けようと思ったら、ネジ山舐めて空かなくなったので、新規購入。特にCURA設定をいじることなく、取り付けできた。


 

20200204追記 問題点、CURA読み込み


 

去年のデジャブ第2弾で感じで、3Dプリンターを導入。

CNCの経験が3Dプリンタに繋がって、ゴムボートの経験がカヤックに繋がった。だから、去年の事は無駄じゃないと自分に言い聞かせてる状態(笑)

 

導入理由

CNCは設定が難しすぎて、結局ルアー作りにたどり着かず。結局、人力CNC(手削り)でルアー作ってたけど、どうしても大量に作った時に同じ動きにならない。

人に贈る用に作ってたとき、最初にいい動きのものが出来て、後に同じように作ったけど、後の分は全然ダメだった。10個ぐらい作ったけど。素材の比重さとか、近い形だけど、完全に同じ形ではないし。

木を削るルアー職人になるんだったら、ここで耐えて同じクオリティーを目指すんだろうけど、もっと簡単に同じものを作りたいと思ってしまうせっかちさから、3dプリンタを導入した。

 

機種

3Dプリンターは「ANYCUBIC i3 MEGA-S 3D」を購入。


パーツ見た感じ、ステッピングモーターとか、リミットスイッチとかCNC3018と同じようなパーツだなあとっていう感想。

 

 

始動

組立30分はホントだった。そしてSDカードに入ってるサンプルデータで早速始動。

 

大体1時間後。

フクロウが出来た。

問題点

やっぱり一筋縄でいかせてくれず、早速、電源スイッチがOFFにできなくなるっていう中華クオリティを見せてくれた(笑)スイッチが物理的に壊れてるだけだから、電気自体は来てるけど、コンセントで起動スタートはなんとなく心配なので、パーツの入手を検討。

これ買えばいいんだろうけど、買ってすぐだし、問い合わせして、無料で送ってもらおうって思って、たどたどしい英語で「スイッチ壊れた、電源スイッチユニットを送って」ってAnycubic直で問い合わせたら、すぐに送ってくれた。ただチャイナポストだから、いつ届くかはまだ不明。

 

20200204追記

無事届いて、取り換え完了。届くまでに3週間かかるのは、チャイナポストだし仕方ない。

モデリング

fusion360でのルアーのモデリングは、CNCの時の脳みそが少し残っていたので、比較的簡単にできた。CPU ATOMの格安中華PC(ezpad 6 PRO)でFUSION360がなんとか起動(動作は遅い)したのは、うれしいし、これでどこでもモデリングできる。

ところどころでフリーズしそうになるから、ちゃんとしたスペックのPCが良いとは思う。

 

モデリングは、スカルプをこねて作ってみた。

参考はもちょお氏の動画。

スカルプをこねて作るとイメージしながら作りやすい。

CNCの時にしたモデリング方法の線分からのモデリングは後々の修正がしやすいとかで、それぞれ一長一短。

線分からのモデリングの浦安DIYシーバスの動画

ルアーモデリング その1


ルアーモデリング その2


ルアーモデリング その3

 

モデリングの流れは以下の通りに

  1. スカルプで形状を作る
  2. シェル化
  3. カップやリアの切り取り
  4. ボディ分割などを使って、内部を補強、
  5. エイト環、ウエイトなどを切り取り、リップの追加など
  6. ボディを半分からカット
  7. STL出力で保存

という流れになる。

 

下記の線の囲んだ部分は、現在のパソコン(win10 atomE3950)で起きてる現象。もしかしたら。パソコンのスペック次第では解決するかもしれない。やっぱ3DCADを低いスペックPCでがんばって動かすのは大変(笑)


線からのモデリングでソリッド化した後、シェルにしようとするとフリーズ。

ここに関してはどうやっても上手くいかない。

なので、結局3Dプリンター出力でモデリングする場合は、現状スカルプトモードで作るしかない。


 

CURA読み込み

そうやって、何とか作って、STLで出力して、付属ソフトのCURAで読み込み。

あとはg-code出力だけと思ったら、出力中にソフトが強制停止。使用PCはWINDOWS10 64ビット ATOM。

なにが悪いのかなあと思って、WINDOWS7 32ビットcore i3と64ビットceleron Gで開いたら、両方とも問題なくg-code出力完了。

WINDOWS10との相性?付属と最新ver、両方ともで同じ現象。

 

あと、付属のSDカードはあまり調子よくないので、読み込みできない、書込み禁止、ディスクエラーとか出て、色々困るので、使う前にデータを移してSDをフォーマットしてから使用した方が絶対いい。

 

20200204追記

win10 64ビット core i5でなら、問題なく出力できた。CPU制限があるのかも。

 

3Dプリンタ出力へ

この辺で手間取ったけど、購入して2日目でさっそく出力。それっぽいのが出来た。

すげーよ、ほんと。CNCでは辿りつかなかったことがたった2日で出来た。

3Dプリンターやばいと思う。